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被災地の方々の仕事

 1122日(土)、23日(日)に、NPO法人MOVE主催の第3回福島応援学習バスツアーに参加した。郡山、国見町、二本松などで、農業に従事している方、お役所で地域に貢献している方、小売店で商品を販売されている方など、我々を暖かく迎え、地域の実情を説明してくれた。その全ての人に感謝したい。そして、「学習」ツアーと言う名称にふさわしい旅であった。
 突然だが、僕の66年間の人生において、一番つらかったのは、20代のときに3度経験した失業時代ではないかと思う。当時の家計はそう厳しくはなく、失業し、稼ぎがなくても経済的にすぐに苦境に陥るわけではなかった。しかし、社会から取り残されているという孤独感、存在感の無さからか、僕にはとても辛かった。
 これまでの僕の人生では、多くの辛いことがあった。彼女にふられたこともある。モラルハラスメントを受けたこともある。両親の死も乗り越えなくてはいけなかった。日常的には、朝が来ないでくれと思ったことだって少なからずある。辛いことは多々あったのである。でも一番辛かったのは、失業していること、仕事を失ったことのように、いまの僕は思う。僕だけの特殊な思いだろうか。
 それで、今回のツアーにおいて訪れて思ったのは、誤解を恐れずに言えば、特に被災から3年半が経過したいま、被災者の方々が一番辛いのは、それぞれの仕事を失うことではないか、ということである。被災して、家族や知人を失ったことも、自宅の家屋を失ったことも、仮設住宅で生活することも、風評被害に合うことも、辛いことだろう。そのうえで言うのだが、しかし、被災者がそれぞれの仕事を失うことがあれば、より大きな辛さを味わうのではないか、そのように僕には思えた。
 とすれば、被災者の方々が、それぞれの仕事に従事でき、その仕事によって地域での生活が成立することを願わずにはいられない。そのための支援が行政においても必要だし、我々被災者ではない人間にとっても肝に銘じる必要があると思う。

at 11:50, 砂田好正, 被災地復興

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