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就職は、一に公務員、二に大企業。

 昨年度・2013年度の就職状況は、前年度よりも好転したようだ。完全失業率や有効求人倍率を見ても、高校三年生や大学四年生の就職状況を見てもそのことはわかる。それでも卒業を間近に控えた生徒や学生にとって、いわゆる就活は並大抵な意識では乗り越えられない難関である。
 就職状況がより厳しかった時期にしきりに言われていたことが、中小企業への就職の推奨と、起業の推奨である。
 大企業への就職がより厳しかった状況において、中小企業は人材が不足しており、新卒の若者を求めており、就職しやすい。また、会社やNPOを起業する余地は大きく、起業を目指すべきだ。そういった論調が多く、報道されてきた。また、行政も中小企業への就職や起業を政策的に後押ししてきたのも事実である。いわく、優良で将来性のある中小企業は多く、若者が活躍できる職場である。起業すれば大きな成功を得ることも可能だ。などと、報道も行政も声高にそれらを推奨していたのである。就職状況がやや改善した現状でもこの動向に変化はない。
 だが、果たしてそうだろうか。確かに優良で将来性のある中小企業はあるだろう。起業して成功し、上場するまでになる会社もあるだろう。しかし現実は、多くの中小企業の経営、特に財務内容はひっ迫している。優良で将来性のある中小企業は少ないのだ。また、起業しても、5年と生き残れない会社やNPOがほとんどなのである。起業した10社に1社も成功しないのが現実なのである。
 だとすれば、就活する生徒や学生に言いたい。リスクが少なく、有利な人生を歩みたいのなら、一に公務員になることだ。二に大企業に就職することだ。そのどちらかを目指すことが圧倒的に有利である。公務員も昔ほど安穏と就業できなくなっているのかもしれない。大企業だってリストラで追い出し部屋に配転されるかもしれない。そんな難しさはあったとしても、中小企業に就職したり、起業したりするよりも圧倒的に有利である。私がもし現在、就活する生徒や学生だったら、迷いなく、一に公務員を、二に大企業への就職を目指すだろう。それが、私が仕事を離れ、65歳になった現在に思うことである。報道の論調や行政の政策とは異なるが、私はそう断言したい。
 
 

at 17:34, 砂田好正, キャリア作り

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