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社会に開かれた会社組織

 組織=性悪説を採用する私であるが、そのもう一つの理由は、現在の会社組織は、社会から隔絶した閉鎖社会になっている、というものである。
 企業活動というのは社会的活動であり、社会的ニーズのある商品を創造し、販売する機能を持っている。だから、本来的には社会に開かれて活動されなくてはならない。しかし、現状の会社組織は、社会から隔絶した閉鎖社会になっている。具体的に言えば、社会人としては許されないことが、会社組織においては許される、そんな性格を持ってしまっている。社会の価値観が、会社組織の価値観と一致しないのである。
 そういう傾向を持つ会社組織だからこそ、法令に違反するような事態が次々に起こるのではないか。声高に法令順守が叫ばれても、前節で指摘したような法令違反が次々に起こってしまうのである。私が、組織=性悪説を唱える理由も、会社組織がその外の社会と隔絶した閉鎖社会というところにあるのである。
 私たちは「会社組織だから許される」という価値観を捨てる必要がある。会社組織というのは、あくまでも社会的存在であり、社会的価値観、社会的ルールが守られる必要があるのだ。そういう意味で、会社組織が社会に開かれた存在になることを期待したい。
「人間中心の職場作り」においても、同様の考え方が採用されなくてはならない。一般の社会において許されないことは、会社組織においても同様に許されるべきではない。たとえば、他者を傷つけるような言動や行動は一般の社会では許されないとすれば、会社組織においても同様である。会社組織だから許される言動や行動というものはない。そういう意味で、社会的価値観、社会的ルールが、職場においても守られる必要があるのだ。「人間中心の職場作り」を目指すうえで、欠かしてはならない考え方ではないだろうか。
 

at 14:32, 砂田好正, 人間中心の職場作り

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