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コミュニケーションの促進

 現実の企業というものは、一方でコミュニケーションの研修に社員を参加させておきながら、もういっぽうで自由な発言ができない態勢になっていることが多い。こういった状況のなかで、どうやったら社員のコミュニケーションを活発にすることができるのだろう?(中略)企業にとって大切なことは、ともかく話を聞くことである。まずは社員の声に耳を傾けること。とりわけ、病気や個人的な悩み、職場の人間関係などが原因で一時的に能力を発揮できずにいる社員に対しては、できるだけ声をかけて、話を聞くことが重要である。P448「具体的な予防戦略」「社員の間のコミュニケーションを活発にさせる」)
 
 だが、このあとにもまた述べるように、管理職としてもっと大変な状況にあっても、部下を尊重し、部下の話を聞き、その批判を受け入れて、自分のやり方を反省することはできるはずなのだ。P340〜341「第12章モラル・ハラスメントに関わる人々」「加害者になる人はどんな人か」)
 
「職場におけるコミュニケーションの促進」が大切なことは言うまでもない。しかし上司にとって「コミュニケーションの促進」というと、会社の方針とか、仕事の指示とか、仕事の目標というものを部下に伝える、いわば「上意下達」することだと考えがちである。また同僚間のコミュニケーションにおいても、自分の仕事の仕方、考え方というものを相手に話して伝えるとことが最重要だと考えがちである。
 もちろんこうした能動的な姿勢も大切ではあるのだろうが、むしろ、よく聞く、という受動的な姿勢も必要ではないだろうか。上司は部下の話をよく聞き、同僚間においても相手の話を聞くことがより重要なのである。「コミュニケーション」というのは、あくまでも双方向なものであり、「話して聞く」のであり、「聞いて話す」のである。つまり相手の話を「よく聞く」という行為が非常に大切なのだ。
 とかく私たちは、「話す」ことが大切だと考えがちである。しかも職場というのは、大きな声で話す、強引に自分の考え方を話す、そうした社員が評価されやすいという傾向がある。
しかし私は、コミュニケーションの促進のために「聞く」ことの重要性を強調したい。それが人間関係の改善に寄与すると考えたい。それによって、パワハラ行為のない働きやすく、人間中心の職場作りが可能になると思うのだ。
 

at 11:08, 砂田好正, 人間中心の職場作り

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