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被害からの脱出ぜ己否定しない

 ここまでの記述を読めばご理解いただけると思うが、パワハラ被害からの脱出方法として、私には特に強調したいことがある。それは「自己否定しない」「自罰的にならない」「反省したりしない」ということである。パワハラ行為を受け、それをこじらせてしまうのは、こうした「自分が悪いからパワハラを受けるのだ」という一種の自己否定なのである。パワハラ行為を受け続けていると、「悪いのは自分だ」「自分は悪い人間だ」といった自己否定に走りやすいのである。そういう認識は、パワハラ被害からの脱出を難しいものにすると思うのだ。
 もちろん一般的に、自己否定をしたり、反省したりすることが悪いことではない。むしろ、職場以外の社会においては、それは謙虚な姿勢で評価されても良いはずのものだ。また、自分の成長のためには、反省し、ときには自己否定することも必要かもしれない。
 しかし、パワハラ被害から脱出するために限って言えば、こうした心情は排除したほうが良い。それが、この引用文を読んできた私自身の率直な思いなのである。パワハラの被害に合っていると思ったら、「加害者が悪い行為をしている」「加害者が間違っている」「加害者が変質的だ」という「他罰的」な認識を持つべきだ。実際、パワハラ行為はやってはいけないものであり、加害者が悪いはずの行為だ。
そのうえで、専門家などに相談することが必要なのである。そういう心情を持てば、自分を責めることなく、恥じらうことなく、相談するという適切な行為に向かうことができる。自己否定しないこと、それがパワハラ被害から脱出するために有効な認識だと思える。
 
 

at 10:46, 砂田好正, パワハラが横行する職場

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