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被害の実相ぐ意による傷つき

 被害者が相手の悪意に気づいた時――すなわち、屈辱的なやり方でコミュニケーションを拒否されたり、仕事に関して意地の悪い批判をされたり、態度や言葉で明らかな侮蔑を受けたと感じた時――被害者の苦しみはモラル・ハラスメントの段階に進む。その結果、被害者の精神に与える影響は、ストレスの段階に比べてはるかに大きくなる。被害者はまず、そういった悪意が存在することが信じられない。それから、「こんなふうにひどい扱いを受けるなんて、自分はいったいどんな悪いことをしたのだろう?」と不安にとらわれる。そうして、この状況を変えようと、果てしない努力を重ねるのだ。そこで生じる心の傷はストレスなどとは比べものにならないほど深く、大きい。というのも、それは自尊心や人間としての誇りが傷つけられてできたものだからである。また、上司や同僚、あるいは会社に対して抱いてきた信頼感が突然崩れさったことも、その傷を深く、大きくする一因となっている。この時、被害者が自分の人生のなかで仕事を重要な事柄として考えていればいるほど、その「心の傷」は大きくなる。P30〜31「第1章 モラル・ハラスメントではないもの」「モラル・ハラスメントの段階」)

 

 心理的な攻撃について考える時、「悪意」の問題を切り離して考えるわけにはいかない。というのも、その攻撃に悪意があれば、被害者が受ける心の痛手はいっそう深くなるからである。被害者が傷つくのは、相手の「悪意」に対してなのである。「あの人は私を傷つけようとしている!」そのことに傷つくのだ。P87「第2章モラル・ハラスメントであるもの」「悪意があるということ」)

 

 この引用文で強調されているのは、パワハラを受けた被害者は、当初、その悪意が信じられないということである。そもそも、正直で良識を持った人は、他者に対して悪意を持っているということが信じられない。信じられないのに、一方で悪意を感じるのである。また、そういう悪意を持って対応されることは、自分が悪いのではないか、と考え込んでしまう。そんなことはないのだが、自分が信じられなくなるということのようだ。

 被害者は加害者の悪意に傷つく。「あの人は私を傷つけようとしている!」。その悪意を発する人が信じられずに、その悪意に傷つくのである

at 10:30, 砂田好正, パワハラが横行する職場

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