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主観の問題

 モラル・ハラスメントを人間と人間の問題として見る時、この問題をいっそう複雑にし、解決を困難にしていることがある。それはまわりの人間や仲介者から見た「真実」が、加害者や被害者の気持ちからすれば「真実」ではないということである。すなわち、起こった出来事をどう感じるかは、それぞれの主観の問題なのである。その結果、現実にはそれほどたいしたことのようには見えないのに、被害者が侮辱だと受け取って、深く傷つくということはあり得る。ある事実をその人が受け取って、どう感じるかは、その人が受けた教育や育った環境、過去に経験した出来事やそこで受けた心の傷などによってちがってくるからだ。個人の人格というのは、単に性格だけではなく、その人の生きてきた歴史と結びついている。そして、そういったものが一体となった形で、ある出来事に対する反応が決まってくるのである。P293「第12章モラル・ハラスメントに関わる人々」「モラル・ハラスメントをどう受け止めるかは人によってちがう」)

 

 パワハラ被害について考える場合、その被害が主観的なものだということは十分に考えておくことが必要だ。同じ職場の人間や、第三者にはなかなか見えないのに、当人は主観的に大きな被害意識を持っていることも珍しくない。第三者から見て何事もないようなパワハラ行為が、被害者にとっては大きな痛手となることもある。本人以外に見えないというのは、加害者の狙いでもある。被害者の被害意識は、主観的に認識されるので、個人差があるとも言える。そのことが解決を難しくしていると言えそうだ。

 

at 16:30, 砂田好正, パワハラが横行する職場

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