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被害を受けやすい性格

 モラル・ハラスメントから身を守れない社員というのは不器用な人間が多い。自分の気持ちに正直すぎて、うまく立ちまわることができない――ある人たちが言うには、いまの社会に適応できない人々である。いや、それも当然だろう。現代の社会とは、政治家や大企業の経営者たちが平気で嘘をつき、またその嘘が大目に見られるような――要するに、「世渡り上手」になることがすべての価値に優先するような社会である。そういった社会では、正直すぎる人間がうまく適応できるわけがない。だが、はたして、嘘をつくのを拒否したり、批判精神を失わないことを「適応能力が不足している」と考えてもよいものだろうか? それよりも、集団のやり方が好ましくないと思った時に、それに盲目的に従わず、反対する人々がいたら、むしろ「安心できること」だとは思わないだろうか? 自分の価値観をしっかり身につけている人は、自分の意見をはっきり言うことが多く、それだけにまわりの人たちとも衝突しやすい。そうなったら、「異常だ」とか「変わっている」とも見られるだろう。だが、そんな言葉で片づけてしまってよいのだろうか?P323「第12章モラル・ハラスメントに関わる人々」「仕事を大切にし、神聖化している場合」)

 

 ここではパワハラ被害を受けやすい性格として「不器用な性格」があげられている。ここで言われる「不器用さ」とは、「集団の中でうまく要領よく立ち回れない」ということのようだ。世渡りが不器用な性格ということになる。「社会に適応できない人」ということになるが、私が思うに、「器用な人」「世渡り上手な人」よりも正しい価値観、批判精神を持った人だと思う。ここでも一般的には評価できる性格であるにも関わらず、パワハラ被害を受けやすい性格と指摘されている。

 

at 10:38, 砂田好正, パワハラが横行する職場

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