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被害を受けやすい性格

 内気で控えめ、対人関係に過敏な性格(いわゆる敏感性格)の場合も、モラル・ハラスメントにあいやすい。

 敏感性格とはドイツの精神医学者、クレッチマーの命名によるものだが、このタイプの性格の人々は、良心の葛藤に悩みやすく、他人の反応を気にしやすい。また、社会や人との接触に過敏な反応を示し、生命を脅かされる不安を感じやすい。そうして、自分自身に対してはかなり悪いイメージを持っている・・・。と、並べてみると、かなり弱点の多い性格であるが、これはもちろん精神病ではない。あくまでも性格である(そのことはきちんと言っておきたい)。

 そのほかにも、この性格の特徴をいくつか言うと、論理に欠けることを許さない。いい加減なことを嫌う(特に対人関係でいい加減なことができない)。何ごともおろそかにできない。噂や人の評判が気になる、といったことが挙げられる。

 また、普通の人よりも屈辱感を持ちやすく、人から攻撃を受けると、その出来事を気に病むあまり、苦痛のあまりうつ病や抑うつ神経症になったり、場合によっては妄想を抱くこともある。

 といったことから、この性格の人々はモラル・ハラスメントにあいやすいだけでなく、モラル・ハラスメントに対して過敏に反応する。実際、モラル・ハラスメントを受けると、敏感性格の人々は、代償機能が破綻し、精神病に追い込まれることも多い。P323〜324「第12章モラル・ハラスメントに関わる人々」「敏感性格の場合」)

 

 被害を受けやすい性格の第一は、「敏感性格」である。対人関係に過敏な性格というのは、対人関係において配慮ができ、優しく接することができるという面がある。一般的には優れた性格として評価されるものだろう。しかし、パワハラ被害を受けるという意味では、そうした優れた性格が危険であると見られる。思いやりが裏目に出るのが、パワハラ被害なのである。これは危険な考え方であるかもしれないが、職場のパワハラ被害に限って言えば、このことが言えると同書では指摘されている。

at 11:14, 砂田好正, パワハラが横行する職場

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