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デリバティブ取引に思う

 数日前から、AIGの企業年金資金の問題が新聞紙上を賑わせている。2000億円近い年金の運用資金を持ちながら、その90%が消失しているという問題だ。その原因は今後の調査を待たなくてはいけないが、運用の失敗だけでなく、ほかへの流用も噂されている。いずれにしても運用の失敗があったことは間違いないわけで、一部の報道では高リスクのディバティブ取引による損失があるのではないかとされている。ここからの投稿は、このディバティブ取引についての私の見解を述べるものである。

 この取引については、中小企業のオーナーが、銀行などの金融機関から、ディバティブ金融商品を勧められ、それを購買した結果、この円高・株安などの影響で多額の損失を被っていることで知られる。必ずしも虚偽説明や強引な勧誘があったとは言えないのだが、オーナーの意に反して、大きな損失が出ているのは間違いない。その結果、倒産してしまう中小企業も出現している。抜本的な損失回復は不可能であるというのが、残念ではあるが、大方の見方である。

 私は金融機関、特に都市銀行がこのデリバティブ取引による金融商品を販売することについて、以前から違和感を持っていた。違法でないとはいうものの、企業倫理、銀行倫理には反する商品だという主張をしてきた。いまも、その主張を変えるつもりはなく、逆に、その思いを強めているのである。この博打のような金融商品を販売するのは、企業倫理としては許してはならないという意見である。損失を受けた中小企業、AIGに年金資金の運用を任せた中小企業の人々に対し、同情を禁じえないという視点から論述することにした。

 

 

at 13:31, 砂田好正, デリバティブ取引

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