<< ★パワハラ行為の実相加害者の悪意 | main | パワハラの実相そ乎朕翰 >>

パワハラの実相6寡歐

 恐怖はモラル・ハラスメントを行わせる大きな原動力のひとつである。というのも、人は恐怖を感じた時、相手に対して暴力的になるからだ。自分がやられる前に相手をやっつけてしまわなければならない。人は自分の身を守るために、相手を攻撃するのだ。この場合、恐怖は次の恐怖を生みだすといった形で、複雑に絡んでいく。誰もが加害者になると同時に、被害者にもなる可能性があるのだ。(P60「第1章職場におけるモラル・ハラスメント」「恐怖」)

 他人に恐怖を覚えると、まわりの人全員を警戒しなければならなくなる。他人に利用されないよう、弱点を隠す必要も出てくる。もし誰かを潜在的な敵で、危険なライバルだと考えるならば、やられる前にやってしまわなければならない・・・。前著で述べた「自己愛的な変質者」はとりわけ他人に対する恐怖が大きい。このような人々にとっては、自分に服従しない人、自分の魅力に屈しない人はそれだけで危険なのである。
 恐怖を抱くと、他人は悪魔のように思える。自分は弱く、脅かされていると感じるので、相手が攻撃的に見えるのだ。そういった気持ちから、実際には脅かされていないのに、相手に対してモラ
ル・ハラスメントを行う場合がある。(P63「第1章職場におけるモラル・ハラスメント」「恐怖」)

 加害者がパワハラ行為に走る動機、心理の一つに「恐怖」にかられるということがある。つまり職場の他者からパワハラ行為を受けるのではないか、自分が支配されるのではないか、迫害されるのではないか、という「恐怖」が加害者になってしまう心理的要因になるのだ。他者から迫害される前に、自分が他者を迫害しようとするのである。そこに「恐怖」という心理が介在するのだ。
 また、加害者がまだ新人のころ、組織の上司や幹部からパワハラ行為を受けていた場合、自分が同じような立場になると部下に対してパワハラ行為をすることがある。そういう世代間の連鎖ということも、パワハラ行為に及ぶ要因・動機があると考えられる。



 

at 16:47, 砂田好正, パワハラが横行する職場

comments(0), trackbacks(0), - -

comment









trackback
url:http://blog1.wiselink.biz/trackback/36