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身体的暴力によるパワハラ

職場のパワハラの種類」は、具体的に、パワハラ行為の種類を示したものである。この中で、「)醜圈障害(身体的な攻撃)」は、もっとも明確なパワハラ行為である。
  以前の私は、職場における身体的な暴力が実際に、多くあるとは思っていなかった。しかし、2013年になって、女子柔道の指導者が選手に身体的な暴力を振るって指導したことが大きな問題になった。また、高校の部活における、暴力を振るうことによる指導が問題視されている。これらは、職場のパワハラに近いものであり、女子柔道選手や高校の部活の選手が所属するスポーツ界においては、私が考えている以上に暴力による指導が行われていたのである。
  そんなニュースを聞いた私は、数年前の、ある量販店で上司が部下の店員に暴力を振るったという職場での事件を思い出した。そして、スポーツ界だけでなく、どんな職種の職場にも、そうした身体的暴力によるパワハラが想像以上に多いということに気づいたのである。
  ここで注意しなくてはいけないのは、こうしたパワハラとしての身体的暴力が、指導者としての上司によって行われていることである。すなわち、「教育的指導」として行われているのである。スポーツ界においては、それが強い選手を育成する最良の方法だとさえ考えられている。また、一般的な職場においては、上司が部下を指導する、教育するというのは必須なことである。上司は部下に対して教育的指導をするし、部下のほうも仕事を覚えるという意味で成長しなくてはいけないとされている。それが職場の暗黙の理念である。その理念の中に、身体的暴力が発生してしまう要素が含まれているということである。
 教育的指導という上司の動機は、職場の中ではむしろ正しいのである。ヒエラルキー型組織において、それを越える理念は現状ではないのである。その正しいかもしれない動機の中に、パワハラとしての身体的暴力に走ってしまう落とし穴があると考えられるのである。
  ここで私は、「教育的指導」としての身体的暴力についてどのように考えるべきなのか、スポーツ界における身体的暴力について、ヒントになる新聞記事を見つけた。次項でその概要を引用したい。そのうえで職場における、パワハラとしての身体的暴力を考えてみたい。
 

at 14:17, 砂田好正, パワハラが横行する職場

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